速読ってどうなの？何かいい本ある？とよく友達から聞かれます。そんなときに紹介する中の一冊がこの本です。橘さんの速読トレーニングはすこし変わっていて、他の速読術より、眼の「認識力」「インプット力」に重点を置いているように思うんですね。この本でも紹介されてますけど、速読の本を読めば、必ず「眼球運動」なるトレーニングが紹介されています。目をひたすら速く動かすトレーニングなんですが、このトレーニングをやっていても先が見えてこない。またメジャーなトレーニングとして「視野拡大」というのもあるんですが、これだけやっても、本を読むスピードは上るんだけど、その分理解力が落ちる。こんな感じなんですね。これは、眼の、あるいは脳の文字認識力、あるいは文字の記銘力が弱いからだと思うんです。文字を見たとたん忘れてしまうのでは速く読む意味がない。そこを補ってくれるトレーニングが本書では紹介されています。少し恥ずかしいトレーニングはありますが、まぁ、家で一人でやれば問題ないでしょう。ただ、この本だけ読むのも危険だと思います。やはり、立花隆さんが言っているように、1テーマ数冊が読書の基本。なのですこし、速読・読書に関する本を紹介します。
①あなたも今までの10倍速く本が読める（ポール・R・シーリィ）②Speed Reading (Tony Buzan)③カンタンスラスラべんり速読術（斉藤英治）④速読トレーニング（佐藤泰正）
とまぁ、こんなところですね。どの本も長所と短所があります。でも他の著者の速読術よりは現実的（他のはぶっちゃけキモイですよ）。一兎を追うものは一兎しか得ることができません。二兎を追えば、二兎得られる可能性があります。全部読んで、いいとこ取りしましょう。
